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俗にいう「ベスト版」や、4×4フォーマットのカメラなどで使用する127フィルム。
すでに国内での生産はされておらず、一般的な小売店での流通もほとんどありません。 そんな数少ない製品のひとつがこれ。 クロアチア製の「efke」。ISO100のモノクロネガフイルムです。 127フイルムの中では比較的普及しているようで、およそ1本1,000円程度で購入できます。 127フイルム使用という茨の道を歩む者にとっては福音のような製品ですが、一般的に容易に入手・使用できるほかのフイルムと比較すると注意しなければいけない点がいくつかあるようです。 ・スプールの幅に注意 127フイルムを使用するカメラが普及していた当時、127や120のフイルムを巻いている軸(スプール)は金属製のものが使用されていました。 当然ながら、カメラの方もそれに合わせて設計されています。 ですが、efkeにはプラスチック製のスプールが採用されています(軸端の一部分は金属製になっていますが)。 時代が変わっても「127フイルム」という規格は同一のものなのですが、このスプールの材質の違いにより、カメラとの相性問題が発生しています。 フイルム本体ではなくスプールのサイズの問題なのですが、当初は金属だったものをプラスチック製に置き換えることにより、フイルム両端を覆う「つば」の部分の厚みが変わっています。 恐らく金属と同等の強度を出すためだと思いますが、金属製と比較してプラスチック製のスプールはつば部分が厚くなっていて、必然的に両端のつばの外-外の寸法が大きくなっています。 このため、一部のカメラではプラスチック製のスプールが入らない、または入っても回らない、という症状が出ています。 あくまでスプールの問題なので、efke純正(?)のプラスプールから金属製のスプールに巻きなおせばこの問題は解決できます。 まあ、金属製のスプールを入手できれば、の話ですが。 自分はオークションで金属スプール付きの安いカメラをスプール目当てで入手しました(カメラの方も修理して使っています)が、それまでは知り合いのカメラ屋さんからお借りしたスプールを使っていました。 自分の手持ちのカメラでは、Ricoh Super44はプラスプールが入らずに金属スプールに巻きなおす必要がありました。Kodak Brownie Reflexはプラスプールのままで使用できました。入るかどうか・回るかどうかはフイルム装填時に必ず確認しましょう。 ・裏面からの感光に注意 127フイルムは、120フイルムを一回り小さくしたようなロールフイルムです。 パトローネもパーフォレーションもなく、4×4や4×6.5などのマルチフォーマットに対応しているので、オートマット機構があるカメラを除けば「裏面の赤窓から裏紙の数値を見ながらフイルムを巻き上げて位置を合わせる」という操作が必要になります。 しかし、これはefkeの特徴なのかどうなのか不明ですが、この「赤窓+裏紙」越しでも感光してしまうケースが多いようです。 この対策としては、「赤窓のシャッターを開けるのは最小限で、できるだけ暗い場所で開ける」しかないようです。 また、赤窓にシャッターのないカメラでは、そのままでは使用できない、というしかないでしょう。シャッター取り付けなどの何らかの改造が必要です。(見た目を気にしないのであれば簡易な遮光板でもいいでしょうが、繰り返しの使用にどう対応するかも検討が必要でしょう) ちなみに自分は、Kodak Brownie Reflex(シャッターなし赤窓の4×4サイズ二眼レフ)で撮影してフイルム1本ダメにしました。巻き取りのリズムに合わせて丸印の帯が点々と・・・。 ・期限切れに注意 2012年1月現在で小売店で容易に入手できる富士やコダックのフイルムは、使用期限を多少過ぎても大きな問題はないようです。 もちろん期限内に撮影・現像するのが正しいですし、期限切れフイルムを使用したことによる微妙な発色の違いはあるようですが、日常的な使い方なら1~2年の経過は大した問題ではないと言えると思います。 しかし、efkeは期限1年オーバー程度で、使用・鑑賞に堪えないレベルの品質低下が発生するようです。 自分の場合は画面全体にザラザラと大粒の粒子が現れていました。 現像をお願いしたお店によると他にも同じ症状が出た例がるそうで、1年以上の期限切れのefkeはまずダメだと思った方が良いようです。 フイルムの保管状況にも依るとは思いますが、efkeは期限内に使いましょう! ・現像の話 余談になるかもしれませんが、モノクロフイルムを現像するときはリールというものに撮影済みフイルムを巻き、薬品等で現像を行うのですが、ここにも「127フイルムを巻くスプールがない」という問題が出てきます。 現像ラボによっては120用のスプールを加工して127用を作られているところもあるようですが、まずはフイルム購入前に127フイルムを現像してもらえるかどうか確認した方が良いでしょう。 ・・・と、ここまでefkeの注意点ばかり書きましたが、上記の注意点をクリアした状態で撮影したefkeはなかなか良い写りでした。 4×4や4×6.5にも魅力的なカメラが色々あるので、気になるものがあればぜひチャレンジしてほしいと思います。
by sinn3104
| 2012-01-23 20:59
| 写真フイルム
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